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世界に出よう!

国内・海外旅行紀を投稿します。

キリマンジャロ 4日目

※この旅行記は2016年3月17日から2016年3月27日のものです。情報が古くなる可能性がありますので、ご注意ください。

 

キリマンジャロ登山、4日目。

ある意味、ここからの24時間が最も過酷だと考えられます。ただ個人的には、頂上アタックまでもう少しだと思うと、アドレナリンが分泌されて、やる気に満ち溢れた状態です。

 

マチャメルートは最短で5泊6日(下山を少し無理すれば、4泊も不可能ではない)、ただし、多くの登山客は6泊7日にして余裕のあるスケジュールにしているようです。6日組と7日組が同じキャンプ場で出会うのは最後になる予定なので、ここで何人かと別れることになりました。一人で参加している身としては、彼らと出会いが何よりも貴重なものでした。登山中はあまり話すことはありませんでしたが、キャンプで一息ついているときの何気ない会話は、ここにきて良かったと思えるものでした。お互いの幸運を祈って、6日組が先に出発します。

 

この日は、まずバランコキャンプ(3960m)からカランガキャンプ(4035m)に向かいます。ここで昼食を取ったあとに、ベースキャンプになるバラフキャンプ(4640m)を目指します。とにかく、ゆっくり無理のないように進みたいと、再度ガイドに伝えます。

 

バランコキャンプからも見ていましたが、まずは目の前の壁をクリアしなければなりません。遠くから見ると、文字通り、壁(通称:バランコウォール)。このルートで初めて、両手・両足を使った岩登りが始まります。両手を使うということで、ここではポールはバックパックに収納しておいたほうが良いと思います。ただし、岩登りといっても構える必要はなく、注意して進めばそれほど難易度も高くありません。恐らく、日本で槍ヶ岳などの岩登りを経験していれば、それよりずっと簡単です。とはいえ、落ちたら大ケガする可能性があるので、十分注意は必要です。

 

バランコウォールも後半になると、どんどん傾斜は緩やかになり、広場のようなところに抜けます。そこで、ゆっくり休憩が出来ると思います。何人か顔なじみのメンバーがそこにいて、みんなで記念撮影をしました。欧米人は女性も相当パワフルで、男性に負けず劣らず前に進み続けます。

 

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そして、ここから下りになります。だいたい登った高さと同じくらい下ることになりますが、ここまでくると前に進んでいるという実感があるだけに、何も文句はありません。ここのゆるやかな道は、歩いているだけで気持ち良くなれます。天気が良ければ、向かって左手にはキリマンジャロの頂上を見ることができ、あと数時間後にはあそこにいるぞ、というやる気が出てきます。

 

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しばらく歩くと、遠くのほうにキャンプ場が見えてきます。ただし、その前には谷があり、一気に下って、一気に登ります。目の前のように見えますが、およそ1時間はかかると思います。途中、このルートで初めて女性のポーターとも出会いました。小柄なのに、大きな荷物を担ぎ、すごいの一言です。

 

ようやくカランガキャンプに到着です。ここまでおよそ4時間で、悪くないペースのようです。何組か同じくらいのペースと登っている別の隊がいて、一安心。頭痛もまったくなく、ここまでは順調そのものでした。ここで、昼食ですが、チキン・ポテトフライ・野菜、という疲れた体に有難いメニューで英気を養うことが出来ました(ただし、料理がでてくるまで1時間かかり、その間に別の隊のメンバーは食べ終えていました)。

 

午前中ひたすら歩いても、高度はまったく稼げていません。午後はバラフキャンプまで登りが続きます。マチャメルートは、あまり高度を基準に考えず、歩行時間で進捗具合を確認するのが良いかもしれません。続々とやってくるメンバーは疲労困憊。中には、ここまでたどり着いたところで、号泣してしまう女性もいました。彼女もなぜ自分が泣いているかわからないようで、高山にいると人は感情を抑えられないことがあるという話を思い出しました。

 

カランガキャンプは、尾根に沿って伸びているため、一番奥に行くだけで結構な距離があります。かつ、傾斜もそれなりにあるので、少し寝づらそうだなと思いました。

 

バラフキャンプまでは荒野をひたすら登るだけ、前を行くガイドの足元だけを見て、黙々と歩きます。バラフキャンプについたときには、ようやくスタートラインに立てた、という安堵の気持ちでいっぱいでした。これで登頂アタックする権利を得られた、と。4640mの最終キャンプからは山頂の氷河もしっかり見ることが出来ます。なるべく良い体調を保てるように、水分を多くとり、深呼吸を繰り返します。

 

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明るいうちに、登頂アタックで必要なものを準備しておきました。バックパックはなるべく軽くし、寒さ対策に用意していたものをすべて着込むつもりでした。バックパックには最低限、水と行動食が入っていれば問題ないと思います。これまでと異なる装備は、主に防寒対策で、ダウンジャケットやスキー用のグローブ、体温調整がしやすいように、何枚にも重ね着するようにしました。靴ズレやどこか痛むところがあれば、なるべくケアしておくのが良いと思います。

 

この標高でも出される夕食は強烈で、大量のスパゲッティが出てきました。ほとんど食べられず残しましたが、体調はまったく問題ないのをアピールして、早めに眠りにつきました。